その後の技術

その後、縅糸(おどしいと)と呼ばれる専用の平たい紐で各パーツを
綴じて行きます。
糸の色も豊富で、有名な武将が用いた意匠も参考になります。
資料を見ていると当時の武将たちが、いかに自分の甲冑に拘ったかが
よく分かります。
私も自分なりのテーマで好きな色を決めました。
あとは黙々と綴じる作業に入ります。

出来上がった1領目を今見てみるとクオリティが低いですが、
苦労した甲斐あって構造がかなり理解出来るようになりました。
もう、パーツがバラバラに置いてあっても、それが何なのか
瞬時に分かります。

講師の方も、常にもっと作り易く、作業量も減らす努力をしてくださり、
4領目の甲冑から素材が樹脂板となりました。
これは紙素材よりも更に軽くなり、非力な女性や子供が1日着けていても
負担にならない優れものです。

素材としての取り扱いも軽くて柔らかいため、穴開け作業も非常に楽で、
熱による曲げ加工も可能です。
費用面では樹脂素材の他、穴開け工具やカッター、装飾の金具、縅糸、
針金など含め2万円程度あれば充分作れるのが嬉しいです。

仲間内では手芸店や100円ショップが素材の宝庫として重宝され
新しい素材の情報を共有したりして、手作りを楽しんでいます。
女性ばかりの手芸店にそぐわない風体の男性客がいたら、それは私たちの
仲間かもしれません。

*終わり*